331カ所に及ぶ追加・変更されたカット。
そして、新たに創造された14のオリジナルカット!
誰もが観たいと思いながら観る事の出来なかった、
究極のブレードランナーを作るプロジェクト。
「ブレードランナー・ホワイトドラゴンカット」
"Pursuing_Zhora"を一部やり直しました。
もともと多くの未公開カットのあるシーンですが、
その中でも代表的なものが、
ゾーラを探すデッカードが、車のルーフに跳び乗るというもの。
デッカードは、数台の車の上をぴょんぴょん跳び移りながら
ゾーラを探します。
R.スコット監督はテンポが悪くなるという理由で、
このシーンをカットしたらしいのですが、
あえて挿入してみると、これはこれでいい。
ゾーラを見失ったデッカードの焦りが伝わってきます。
さてさて、このルーフの上を歩くデッカードの未公開シーンですが、
DVDボックスの中には2バージョンが入っています。
一つ目はWDC Ver3.0で使用したもの。
デッカードがテンポよく車のルーフ上を移動していきます。
これに対し、もう一つのテイクは
車から車へ跳び移ったデッカードが足を滑らせ、
うっかりコケかけてしまうというものです。
立ち上がったデッカードが、すかさず周りを見回し、
ゾーラを探すといったシーンもあります。
この一連の流れが、デッカードの焦りをうまく表現していたので、
Ver3.0でも、こちらのテイクを使うはずでした。
ところが・・・!
この未公開カット、映像の上に"Harrison Ford"の文字が!
実はこのカットは"Dangerous Days"のオープニングタイトルに
使われているカットなのでした。
そんなわけで、ルーフからルーフに跳び移るデッカードに、
"Harrison Ford"の名前がかぶるんです。
同シーンは、"Dangerous Days"のオープニング以外にも、
劇場版のテレビ予告編の中にも登場するんですが、
こっちはこっちで画質が悪すぎて使えない。
というわけで、Ver3.0ではこのバージョンを使っていないわけです。
さてさて、Ver4.0ではこのシーンを使います。
ベースは画質の良い"Dangerous Days"のオープニング映像を使用し、
"Harrison Ford"の文字が重なる部分を、画質の悪い予告編映像で覆い隠してみました。
左が"Dangerous Days"オープニングに使われたベース画像。
右が予告編画像を"Harrison Ford"の文字部分にマッピングしたもの。
(Final Cut Pro編集画面)
↓

よく見てみれば、マッピングされた予告編部分の画質の悪さが見て取れますが、
動きのあるシーンなので、なんとか誤魔化せたかな・・・と。(笑)
デッカードの焦りが、より表現されていれば幸いです。
完成映像です。
↓