331カ所に及ぶ追加・変更されたカット。
そして、新たに創造された14のオリジナルカット!
誰もが観たいと思いながら観る事の出来なかった、
究極のブレードランナーを作るプロジェクト。
「ブレードランナー・ホワイトドラゴンカット」
前回は"Wake up time to die"の再編集をご紹介しましたが、
今回は、Ver4.0の最大の目玉、"Frozen Chew"をご紹介します。
冷凍室に閉じ込められた中国人のチュー、
ガフが凍り付いたチューを発見するものの時既に遅し、
かちかちに凍ったチューは、
ガフの目の前でバラバラに崩れ去ってしまう。
というものです。
Ver4.0で、この幻のシーンを再現しようと思いつつも、
現在までまったく手つかずの状態でした。
「そろそろ作らんとなあ」と、
ようやくその気になって、シーン作成に取りかかる事にしました。
まずは絵コンテ。
↓

この中で、
今回は@の「チューの眼球工房の前に待機するスピナー」を
映像化してみようと思います。
まず、
スピナーの映像は"Tears in Rain"の未公開シーンの中に、
ちょうどいいものが見つかりました。
スピナーを前にして立つガフのシーンです。
「男の仕事をしましたな」ってとこです。
このシーンから、スピナーだけをマスクで切り出します。
短時間でマスクでの切り出しが完了したので、
「こりゃあ楽勝かな!?」と思っていたら、
思わぬ落とし穴が。
「チューの眼球工房の全体ショットがない!」
従来の眼球工房のシーンは、カメラが右から左にパンするショットで、
しかも、眼球工房の前に複数の石の柱があって、
全体を映した映像が存在しません。
「映像がないなら、作りましょう!」
ということで、いつもの悪知恵を働かせます。(笑)
まず、違った角度の眼球工房を静止画で切り出しました。
これらの映像をPhotoshopに読み込み、
パノラマ映像になる様に、それぞれを切り貼りしました。
よく見れば粗がめだつものの、
最終の色補正でなんとかごまかせるかな・・・と(笑)
このパノラマ映像とスピナー映像の他に用意したのは、
以下の4種類の映像。
・2種類の石の柱
・通りで戯れる小人達
・通りに漂うスモーク
・スピナーの噴射口から漏れるスモーク
これらの素材を"Finl Cut Pro"に読み込み、
それぞれをパースペクティブに配置。
カメラが左から右にパンする様にモーションを加えました。
まあ、ここら辺の作業は、
"チャイナタウン"で既に実験済みだったので、
思ったより短時間で完了しました。
最終的に色補正をかけて"あら"をごまかしてます。(笑)
また、このシーンの前に
未公開映像にあったチャイナタウンのシーンを追加して、
シーン@の完成です。
↓